日本語におけるネット新語・流行語の造語法について論じる

日本語におけるネット新語・流行語の造語法について論じる

1.はじめに

インターネットの普及につれて、人間において交流方式は全く変えられたと言える。この背景を踏まえて、言語環境も急速に発展し変化している。近年、変化する言語環境の中で特に「日本語の乱れ」とも言われている言語現象が存在している。「平成1 4年度国語に関する世論調査」^[1]^によると、約8割の回答者が日本語は乱れていると答えた。乱れの原因として「意味のわからないネット流行語や新語が多い」が一番である。しかし、言語は時代とともに変わっていくものである。元はネット新語・流行語だったものが、世間に認められて普通に使われるようになった例も少なくなく、そういうネット新語・流行語は言語が変化する過程の中で欠くことのできない要素である。従って本稿は言語学の視点より、新しい方法で近年のネット新語・流行語について、どのように移り変われに関して考察してみたい。

2.先行研究とまとめ

流行語について取り上げた研究は数多くなされてきている。その中にも新語・流行語とは何か、定説はないようであるという説がある。^[2]^『現代漢語詞典』では、流行語を、「ある一定の時期において、社会に広く流行っている言葉である」と定義している。講義の中に新語と流行語の定義を分けられて説明した。新語は、社会発展につれて人間の表現需要を満足しようとなって生まれた。一方、流行語は、皮肉やエンターテインメントという要素が多い。文献に調べてみると、新語・流行語の作られ方は主に四つに分けられ。

  1. 新たな物事や概念の生まれ

  2. 喜新厌故の心理状態

  3. 社会問題や事件の発生

  4. 文芸作品の語用

ネット用語に対して、上記の四つ原因の中で主に流行語自体、社会文化、心理的原因という三つの角度を考察しようとする。そういう原因として、新語・流行語の作られ方も主に三つに分けられる。

  1. 既存語と全く関係なく新しい語を作ることである。

  2. 語基創造である。

  3. 既存語を利用して新しい語を作ることである。

②は、代表的に擬声語・擬態語において用いられる。③はさらに借用法・派生法・省略法・合成法・類推法・逆生成に分類される。しかし、上記によると言及されない箇所もある。例えば,「アップロード・up」のキーボード誤入力によって生まれた「うp・うぷ」で、媒体依存的な状況も存在するとは言えよう。

3.研究方法

 先行研究を一部調べてみると、それでは定着するネット用語の異同を分類される検討すでに見られるが、その造語法の法則性に関する応用は少なかったという。言語学の視点より明らかに法則性を用いて、新たに見つけ出すこと、あるいは今後定着していくであろうネット用語を予測することができるではないかと考えて、本稿は適切な調査対象を確立し、そこまで考察を深めてみたい。

3.1.調査対象

本論文で取り扱っている用例は、2018 年から 2020 年までに自由国民社主催の「新語・流行語大賞」^[4]^の流行語ランキングを主要研究対象とする。「新語・流行語大賞」は、編集部がノミネート語を50個選出する。そして選考委員会によって10個の言葉がトップテンとして選ばれ、その中から大賞語が決定される。しかし、ネット用語の定義によって、新語・流行語がネット用語かどうかまだわからないゆえに、その中でGoogle Trend^[3]^を利用する当年度の代表的な新語・流行語を選び、それを分類して論考してみる。

3.2データ整理と案例分析

2020年の新語・流行語ランキングは11月25日までに出ないので、ノミネート語リストを対象として採用された。外来語の場合及び長い文を抜き、Google Trendを利用して、一年中の平均人気度を求め(平均人気度=各人気度の総和/サンプル数、小数点以下第2位までを表示する)、ちゃんと整理して表1を作った。

平均人気度 2018年度 平均人気度 2019年度 平均人気度 2020年度
36.98 eスポーツ 26.88 免許返納 61.32 ソロキャンプ
21.11 (大迫)半端ないって 21.11 ◯◯ペイ 53.08 香水
9.21 おっさんずラブ 13.85 タピる 50.85 ウーバーイーツ
なし なし 11.54 軽減税率 41.23 クラスター
なし なし 10.12 令和 39.11 PCR 検査

表1 2018年から2020年までのネット新語・流行語ランキング

表1の中を語源を基準として分類してグラフ1を作った。その中に特徴的なケースがある。例えば、「◯◯ペイ」という言葉は接尾語として、前項の語彙性質につながって変われている、従って不確定という分類をされた。

グラフ1

上記のネット新語・流行語によると、「令和」という語基創造で作った言葉を除くと、ほぼ全体的に既存の語を利用して作られた新語・流行語である。文献を調べてみて^[2]^、その語は蘇らせた語、借用語、転用語の三つに分類されている。

蘇らせた語とは以前からある言葉と発音・語形が変わらず、ある事件やきっかけによって元の意味のままで突然流行語になったり、新しい意味が与えられたりする語のことである。表1の中に「軽減税率」、「免許返納」、「PCR 検査」と「香水」という専門用語は代表的な例である。

元の意味のままで突然流行語になる語では、その中に選んで挙げる。例えば、軽減税率とは、特定の商品の消費税率を一般的な消費税率より低く設定するルールです。こういう内容は2015年に日本新聞協会会長で読売新聞東京本社社長の白石興二郎が「新聞の軽減税は世界ではある程度一般的」「読者の負担を減らすことで情報、知識へのアクセスが容易となり、結果的に減税措置は社会に還元される」と軽減税率適用の意義を訴えた。^[5]^この間に言葉の意味は全く変わらない。

借用語は経済、科学技術、社会文化などの発展に伴い、言葉の不足という問題が出てくる。その不足を補充する手段の一つは借用である。借用によって作られる語が借用語である。表1の中に最も多くのは借用語であって、外国語からの借用の場合は1位となった。人気度1位の「ソロキャンプ」が英語Solo Campから由来する。ソロキャンプは、キャンプを一人で楽しむリクリエーションである。しかし、Solo Campは英語の文法学に合わない、なお、同じ意味のCamping Aloneは正確用法と認められる。こういう移り変わりは、和製英語の特徴の表現である。和製英語は、日本語化した外国語、意味上原語と同じとは限らず、音(語形)についても原語と同じではない。ちなみに、Soloはイタリア語由来である、元は音楽においての「独奏」、「独唱」、「独演」、「独奏者」、「独唱者」の意味を指すが、こういう場合は、一人という意味を派生した。近年、直接的に英語アルファベットから借りて和製英語と組合わせる例もある。表1の中に「eスポーツ」はこういう現象を表す。

転用語とは既存語を利用し、語形を変えたり新しい意味を与えたりした言葉を指す。表1の中に最も代表的な例は「タピる」と「~ペイ」二つある。タピるとは、俗に、タピオカ入りの飲料を飲むことを意味する動詞である。「タピオカ」を略した「タピ」を動詞化した語で、活用形式はラ行五段活用。こういう例は日本語に少ないとは言える。こういう現象は若者の中に人気がある。この語幹の基となった語が、意味的に動作性や状態性を有していないものも、動詞化されている。漢語、外来語、和語にいずれの語種でも造語がなされているが、和語の比率が高い。「~ペイ」とは英語で支払を意味する動詞で、費用に見合った効果(コストパフォーマンス)が得られることを意味する和製英語(「ペイする」)である。もう一つの用例は、挙げたような派生語の接尾語となっている。

3.3まとめ

以上、ネット新語・流行語の特徴を簡単にまとめてみた。ネット新語・流行語はインターネットの発展に伴って生まれてきた新しい言語現象ですが、インターネット技術の発展には目を見張るものがあるから、この分野における言語の変化も大きい。調べてみると、3つのトレンドを発見された。

  1. 外来語の数量は増え続けている。

  2. 語源は混合語である場合は増えていく。

  3. 多様な組合わせに移り変わっていく。(借用語と外来語等いくつかの性質を同時に備えている)

インターネットで生まれた新語・流行語は今もう日常生活,特に若者の生活に浸透しています。また、このような新語が大量に使われているネット小説が正式的に出版されると、すぐベストセーラーとなりました。それはすでに大衆生活の言語活動に溶け込んでしまって、社会全体における言語の様相に大きな変化を与えています。

4.終わりに

言葉は変化するものである。社会の発展などにつれて、言葉も変わっていく。すさまじい発展を遂げた分野であるほど、言葉の変化が激しい。この変化に対して、ネット新語・流行語は規範すべくスローガンが多くなっている。それは日本語システムの混乱をもたらす可能性があるかもしれないが、新しい表現方法として、独特な特徴を持っている説も存在している。ネット新語・流行語は新しい言語現象の一つとして言語と社会の関係、言語と文化の関係など、社会言語学研究の新しい課題になりつつあり、その造語法は社会背景と社会発展の方向を掲示できようだ。従って今後は、社会学の視点から新語・流行語の発展、変化などについて課題の研究を展開していきたいと思う。

**参考文献
**1. 平成14年度「国語に関する世論調査」の結果についてhttps://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/h14/

2. 蒋 新桃「日中両国語における新語・流行語の造語法の比較 : 2012年から2016まで五年間の新語・流行語を対象に」(札幌大学女子短期大学部紀要 = Sapporo University Women's Junior College journal (65), 71-93, 2018-03)、p.1.

3. 別司 大典「新語・流行語分析: Google Trends を利用して」(論文集:金沢大学人間社会学域経済学類社会言語学演習 (11), 29, 29-46, 2016-03-23)

4. 「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞https://www.jiyu.co.jp/singo/ 

5.  HuffPost Japan. (2015年10月16日) 2018年10月4日閲覧。

https://m.huffingtonpost.jp/hajime-yamada/newspaper_b_8309212.html

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